インターホンを鳴らそうとする指も、今は震えない。 緊張よりも悔しさが勝ったから。 ほんとに、可愛くない。 ───ピンポーン。 その音さえも、何故か寂しく感じた。 「はーい!どちら様ですか?」 「こ、こんにちは。同じ学校の中村このみと言います」 「あらあら、淳の?どうぞ上がって上がって!」