「え?夏目くん休みなの?」 「そうらしいよ。夏目ファンクラブが〝夏目くんが居ない!〝って騒いでたよ〜。後から聞いた話だと、風邪ひいたみたい」 体育祭も終わって、金木犀の匂いが鼻を掠める季節になったある日。 売店にお昼を買いに行ったまーちゃんが仕入れてきた情報に思わず食い付いてしまった。 「何とかは風邪ひかないって言うのにね〜」 「まーちゃん、言い過ぎだよ」 「私は夏目には興味無いもん。それより、お見舞い行くの?」 まーちゃんからの質問に、唐揚げを掴もうとした箸を止めてしまった。