「俺こそありがとう。これからも、仲良くしてくれる?」 「もちろんだよ」 「中村さんならそう言うと思った」 ふっと笑った小林くんが、ぐいっと私の腕を掴んだ。 再び、小林くんの腕の中に収まった私。 本日2度目の小林くんハグ。 さっきの事なのに、また心臓が高鳴り出す。 緊張で身体中が強張る私とは違って、小林くんが落ち着いた声で、いつものよう様な口調でこう言ったんだ。