嘘だと思った。 夏目くんの好みが私なんかじゃないって。 夏目くんは私のことが嫌いで、迷惑がってて。 触れる事さえ許してはくれない。 名前を呼んでも怒られる。 夏目くんにとって、私はそういう存在なんだ。 『お、夏目くんの好みは中村さん何ですね!?』 心臓がうるさい。 体中が熱い。