「中村さんが、夏目のことまだ好きなのは知ってる。だけど、俺もそれに負けないくらい中村さんが、好きなんだ」


「っ!」


あまりにも真っ直ぐな、その言葉が胸に刺さった。


最近は夏目くんの事ばかりで、小林くんの気持ちを忘れてしまっていた。


……私は、小林くんに告白されたんだ。


思い出しただけで、かぁっと全身が熱くなる。


「体育祭が終わったら、告白の返事聞かせてもらえない?」