夏目くんの事になると私の中ではどんな小さな事でも大きな事になる。 夏目くんはやっぱり人気者だ。 席の周りには沢山の人が集まっている。 「っ」 そこにいる夏目くんは、笑っていた。 楽しそうに、見た事も無い顔で笑ってた。 「夏目くん、あの番組見た?」 「見たよ。面白かった」 声のトーンは変わらないのに、私の時とは全く違う夏目くんだ。