「戻ろう。サボりだと思われるし」


さっきまでの出来事が、何も無かったような冷静な夏目くん。


「あ、うん」


夏目くんの体温と匂いが何時までも私に染み付いている。


「あ、あとさ、ひとつだけ忠告」


おでこに夏目くんの指先が突き刺さる。


「忠告…?」


ゴクリと唾を飲み込む。