ねぇ、夏目くん。私、勘違いしてもいいのかな?


夏目くんが、私の事を少しでも嫌いじゃなくなったって思っても良いかな?


理由なんて何でもいい。


ただ、夏目くんが私の事を少しでも嫌いじゃないだけでこんなにも嬉しい。


「良いよ。何度呼んでも、何度でも返事する。あんたの事……」


耳元に夏目くんの唇が近づく。


風と共に、夏目くんの声が私の耳へと届いた。