「そろそろ別行動と行きますか!」

べ、別行動!?

誰と誰が!

「今出来てるこのペアでそれぞれ行きた
い所に行くっていう俺の名案なんだけ
どどうかな?」

米田くんがるりちゃん達に言った。

ん?って事は私は吉中くんと回らないと行けないの!?

いやだーーーー!!

「じゃあ、俺たちお先に行かせてもらう
よ。」

「じゃね〜、美月!」

一番先に出てったのは楠原・池水ペア。

「え、ちょっとるりちゃーん。」

そう言った時にはもうるりちゃんは外に出ていた。

「じゃ、次は俺たちの番だね。行こっか
。林田さん。」

「え、あ、うん」

え、待って!コウちゃんまでーーー!

「美月ちゃん、頑張ってね!」

「ファイト!海山さん!」

え、嘘!待って、二人とも待ってーー!

私と吉中くんを二人きりにしないで!

止めようとしてら、二人はもうすでに外に出ていた。

はぁ〜、もうやだ。

「おい!他の奴らは?」

ひ、ひぇ!吉中くん!

「え、えっと〜何か別行動!とか言って
ペアで出て行っちゃった。」

うわ!絶対怒るじゃん!叩かれたらどうしよう!生きて帰れるかな!?

「ふ〜ん。俺らとどうする?」

え!?何事?

「は、はい!?」

「だから、どこ行くんだよ。別行動すん
すんだろ?あ、別行動すんだら、
はぐれた時に見つかるように、番号
交換すっぞ。」

そう言って、吉中くんは自分のポケットから携帯を出して、

「早く出せよ!携帯。」

「え、あ、うん」

私は自分の携帯を出して、それを吉中くんが強引に奪って数秒すると、

携帯をポイっと私の手に投げて、

「はぐれたら、電話しろよ。」

「う、うん。」

そして、私と吉中くんペアが喫茶店を出た。