「あ…おはよう。」

「なんでそんなかしこまってるわけ」

そう言って春君は笑う。

「ここどこ?」

「え…俺の家だけど。」

「えー何で?私ここにいるの?」

「覚えてないのかよ…」

はい。まったく覚えておりません。

「うん」

「昨日いきなりお前から電話があって

『春君助けて』なんて泣いて言うから、

ビビッて迎えに行ったら、

家に帰りたくないとかいうから

仕方なく俺の家に連れてきたんだよ」