翌週私たちは3人でミーティングと称して食事に行った。

舞は早速「結、その後直くんとどうなの?」と聞いてきた。

私は飲み物をぶっと吐いてしまった。

「ちょっと何なのいきなり。もうちょっとゆっくり聞いてよ」

「だって気になるもん、ねぇみゆき。どうなのどうなの~2人でどっか行ったりした??」

あいかわらず舞は展開が早い。

「メールのやりとりはしているけど、まだそれだけだよ。直くんからメールがくるってこともないしね」

そう。メールのやりとりを続けてはいるものの、だいたい私からのメールに直くんが返信してくれるというだけで、直くんからメールをしてくれるということはないのだ。

そこは私もちょっと気になっている。

私は直くんへの気持ちが少しずつ大きくなり始めてきているけど、直くんはただメールが来たから返信したということだけだったんだろうか・・・って。

舞は人のことになるとかなりポジティブになる。

「返信がくるってことはイイことじゃん!もしイヤな相手だったらメールなんか返さないでしょ。結は嫌いな相手にメールする??しないでしょ。だからガンガンメールしちゃえばいいんだよ」

そういう舞は好きな人に全くメール出来ないような内気な子だ。

それでも「がんばれ、がんばれ」と言って私を奮い立たせてくれる。

「ねぇ、結。メールで直くん誘ってみなよ」

「えぇ~っ。ムリ、絶対ムリだよ」

まだそこまで出来ない・・・。私もかなりネガティブだ。

「じゃあ、またみんなで飲もうってメールしてみて。ちゃんと日付も指定して。いつにする?って聞いちゃえば向こうもちゃんと考えてくれるでしょ」

舞はちょっと強引だなぁ~。

「・・・分かった。連絡してみる」