前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

1人になった有坂くんは


「ミカちゃん、ごめんね…」


とレイジ達が見えてないのか?
気にも止めずに私の目を見て言った


「えっ?ああ…
あの人達なんだったの?」



私たちをニタニタ見て気持ち悪いな
とは思ったけど…


私は首を傾げながらレイジ達を見回すと


無表情だったレイジが私の頭を
優しく撫でて微笑むと


「さぁ、なんだったんだろうね?
でも、ミカ気をつけろよ?
どっかの誰かさんが飼い犬に腕を
噛まれそうになって慌てて下りてきた
みたいだけど…(笑)
ミカは俺のモノだってわかってない奴
ばかりで困ったもんだ。
あいつらには今度俺がキツイ
お灸をすえておくよ(笑)」


と、言うと有坂くんを馬鹿にするように
見下すと


私をトシヤくんの方にそっと押すと
皆が私の周りに集まってきた。



それを確認するとレイジは
有坂くんの所へ一歩近づくと
恐ろしく冷たい目で有坂くんを見ると



「ああいうのは目障りだから
やめさせてくれ。
何を勘違いしてるか知らねぇけど
ミカは今もこの先も俺のモノだから。
こう見えて、俺てめぇの事は
はらわた煮え繰り返るほど
頭にきてんだ。
早くその肩治してかかってこいよ
5秒で地獄行きにしてやる。」



「ふっ(笑)奇遇だな…
俺も同じ事考えてた。
言われなくても早く治してやるよ
お前のそのスカした顔を識別
出来ないほどに滅多打ちにしてやるから
楽しみに待っとけよ」



と、有坂くんもまたレイジの事を
馬鹿にしたような態度で言うと



背を向けて階段を上がって行こうとした



「ダイスケ??!
もうやめなよ!!
あんたの出る幕じゃないよ?
それにあんたおかしいよ?!
そんな奴じゃ無かった!!!」



アイリの呼びかけに有坂くんか
振り向くと



「アイリ……俺は昔の俺とは違う。
それにミカちゃんは志乃に少しだけ
似てるんだ……どうしようもねぇんだよ
今の俺はミカちゃんを考えてる時だけ
なんだ。心がカーッと熱くなるのは…
お前と敵になるのは不本意だけど
ミカちゃんを誰にも渡したくないんだ。
例え、ミカちゃんが拒否したとしても
俺が駄目なんだ。
それを邪魔するのは例えアイリだろうとテッタやケンゴだろうと
俺からしたらそいつらと一緒だ。
俺と敵になりたくないならお前らは
抜けろ。俺は容赦しねぇぞ?
勝てない戦はしない……」


とレイジを見た時と同じ目で
アイリとテッタくんとケンゴくんを
見ると


振り返る事なく階段を上がって行った