前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

「あらあら、みんな偶然ね!
私たちも筋金入りよ(笑)
みんな多少傷だらけになるのは
勘弁してよね(笑)
さて、私たちの戦力だけど……
レイジ、トシヤ、ユウ、ライタ、ケンゴ
テッタ、アイリ、ヨウスケ、ジン
サヤカ、サユリ、そして私の12人。
これで私たちの勝算がたつの。
私はミカと常に一緒に行動するわ
ミカは正直この中ではもっとも弱いけど竹刀が触れる。
私は接近戦なら雑魚払いくらいなんてことないわっ!私はミカが拉致されないように、アンタ達が先に進めるように
ひたすら雑魚払いに徹する。
ミカもここは頑張って貰わないとならないわ。私、顔だけは死守したいの(笑)
ミカ、頼むわよ(笑)
向こうは3ケタの人数でかかってくるけど、その中でも強敵は有坂を入れて
11人。
そして、あの中で最も厄介なのも
有坂。
勝てるとしたら多分レイジしかいない。
私たちやあんた達でも有坂と
やりあって、勝てる勝算が
無いわけでも無いんだけど…
無駄に多すぎる雑魚達を蹴散らしながら有坂とやり合う事を考えると
やっぱレイジしかいないの。
レイジは接近戦もかなり強いけど
竹刀も触れるでしょ?
しかもそっちの方も恐ろしいくらいの
強さを持ってる。
やっぱ一度にたくさん叩きながら
なるべく拳を傷めないで有坂の所に進めるのはどう考えてもレイジしかいない。
レイジ、やれるわよね?」



「ああ、紗江さん、やれる。
もちろんやれるさ!
あんな奴5分で沈めてやるわっ!」


「サエちゃん、ありがとう!
私にも役割りをくれて…
足手まといになるかもしれないけど
頑張ります!!」


ミカがパーッと顔を輝かせて
喜びをあらわにすると


紗江さんもミカを見てニッコリ笑った



そう、俺はミカと約束したんだ…


楽勝で勝つって。


サシで勝負なら絶対に勝てる自信は
あるんだけど…


でもまぁ、俺は絶対に負けねぇ。


俺も力強く紗江さんに向かって頷くと


紗江さんも口角をキッと上げて
頷いた


「よし、大丈夫そうね!
後の10人も有坂程では無いけど
かなり強いわよ。
正直、私たちでも雑魚を蹴散らしながら相手をするのはナカナカ厳しい所でもある。でも、やるしかないの。
それにあんた達の強さなら
絶対にやれる。
確信があるから言ってるの…
その中でも少しだけ劣るのが遠藤メイ
遠藤組の組長の姪っ子よ。
それはアイリに任せる。
彼女も竹刀を振り回してめちゃくちゃに
暴れるタイプよ。
アイリ、竹刀を持ったらどっちが強いか
遠藤にわからせてやんなさい!」



「もちろん!!任せといて(笑)」



アイリちゃんも力強く頷いた