前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

ミカは俺の女で間違い無いよな…


俺はミカが好きで


ミカは俺が好き…


すると、ドアの前で通せんぼしてた
ミカが


俺にしがみつくように抱き着くと


「レイジ…お願い…今はダメ。
何があっても側に置いてくれるって
言ったよね…
レイジが大好きなの。側にいて…」


と言って抱きついてきたミカは
初めて経験した乱闘が怖かったみたいで
少し震えていた


そうだよな…


ミカは野郎どもがするような
喧嘩なんてした事ないんだ…


初めて人を叩いて怖かったよな?


俺はスーッと落ち着いて
ミカの背中に手を回すと
ビクッと震えた…


ああ、ここか…やられたの…


「ミカごめんなぁ…みんなも悪りぃ!
ちょっとカーッと来ちゃって……
ミカ、ここだろ?痛いの??
大丈夫か??
あいつらには借りをしっかり返さねえとな…
その傷つけた奴1000倍に返してやる。
でも、ミカ偉かったな(笑)
アイリちゃんを守れたんだから…」


ミカのおでこにおでこをコツンと
してその後頭を優しく撫でると


「うん!うん!!ありがとう!!
やっぱり、レイジは私の気持ち一番に
わかってくれる(笑)
こんなの全然へーき!!
それよりも
アイリ本当凄かったんだよ!!
初めは一本だった棒が、人数増えた途端
二本に増えて次々に相手の急所を
一突きで突いて行動不能にしちゃうんだもん!」


目を輝かせて俺に話すミカだけど
実はみんなの前で怪我については
触れないで欲しいというメッセージが
隠れいたりする。


ここんとこは幼馴染みの特権だ(笑)


俺は耳元で


「この後、健夫くんの所行くからな…」


と囁くと


「えー!また2人して怒り出さない?」


とミカも俺にしか聞こえない声で
囁くと


「多分……怒るだろうな…(笑)
ミカ、痛かっただろう?」


「うん…実はすっごく(笑)
でも、今は何も言わないで……」


「わかったよ…ミカ愛してる(笑)」


と、囁くと途端に顔を真っ赤にして
俯いたミカを見て紗江さんが


「ほら、礼二…元の席について…
ミカちゃんも(笑)
それにしても……
ミカちゃんは感のいい子ね!
彼女のおかげで、あんたたちのボスは
なんとか暴走せずに済んだわ(笑)
礼二…もう一度言うけどあんたが
ボスなんだから…
心は熱く、頭は冷静によ(笑)
さっ!みんな席について?
あっ!テッタ!!お久〜!!
テッタが来ちゃったら、私の正体は
バレちゃうわね……」


と、意味心発言をすると


ユウタロウにニッコリ微笑みかけると
ユウタロウは紗江さんの肩を抱き寄せて
普段俺らには見せない優しい顔で頷いていた。