前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

俺たちは周りを確認しながら
大学の外を出るといつもの喫茶店に入った。


ここへ3人組を連れて来るのは初めてだ


「へぇ、大学の目の前なのに学生が1人もいない…こんな所でミカちゃんと密会してんだ(笑)
レイジは本当スカした顔してムッツリだなぁ〜」


「いいじゃん、俺この店気に入った!
ミカ先輩はいつもどこ座ってんの??
ここかな…(笑)」


バシンッ


「いてぇなっ!レイジ!!
もう!すぐ叩く!!」


「ここなら、ゆっくり話せるな…
ミカちゃん達を待とう。
それまでなんか食おうぜ?
俺、腹減った!紗江何か食べたか?」



「ん?まだだよ!
ユウなに食べる??」


「んー?紗江が食べたい(笑)」


「いやーん、真昼間から(笑)」


「「「…………………」」」


ユウタロウ…
いつも散々に俺をイジるくせに
お前のがよっぽど
デレデレじゃねぇーか(笑)


見てて恥ずかしくなってくるわ!


するとライタが俺の心を読んだのか


「はっきり言って
レイジもたいして変わんないから(笑)
ただ、ミカちゃんの場合ここで
下向いてテレるから……(笑)
俺だったらもっとこうやるとか
色々想像しちゃうんだよなぁ〜
紗江さんは色気あってフェロモンムンムンだからエロい感じだけど(笑)
ミカちゃんは……
あの吸い込まれそう程に綺麗な瞳。
真っ白な肌が赤く染まって……
あの瞳にはなんらかの力が加わってるはず(笑)見られると一瞬息するのも忘れてそらせないくらい釘付けにされ…
ちょ ちょつ!いてぇよ!やめてー!
降参!ギブギブ(笑)!」


言い終わる前にヘッドロック食らわしてやったわ!!


んったく!!


俺のミカで変な想像すんな!!



「あははは(笑)
礼二は見たことも無いくらいの
イケメンだし、この前あった時も殆ど
話さなかったから、一体どんな奴かと思ってたけど…(笑)
ミカちゃんの事となると
普通の男なのね(笑)
正直、礼二に釣り合う女の子なんかいないと思ってたけど、ミカちゃんなら
納得だわ(笑)
私でもあの瞳に見つめられて一瞬時が止まったもの…
それにいい子だし
私も気に入ったわ!」


「だろっ?!ミカちゃんは
レイジと違って派手やかな顔では
無いけど、どこまでも吸い込まれ
そうなくらい美人だよな(笑)
レイジもバケモンだけど
ミカちゃんもバケモンだよなっ!」