みんなの意志がひとつになった所で


さっきまで、心配そうにミカの事を
見ていた明夫君が言った


「取り敢えず、警察の方にも掛け合ってみて早急に対処出来る事が1番だ。
元締めが警察に捕まれば事件も大きく扱われるし、有坂って奴をミカから
完全に引き離せるからなっ!
そしたらなんとかして
ミカが大学を卒業するまで
薬物専門の病院にぶち込んでやる!
お前らからは先にアクション
おこすなよ?
大勢で襲ってきたから、仕方なくだ…
やむなくやり返すしか無かった。
あくまで正当防衛で通す。
骨の1本や2本くらいならなんとかなるけど過剰防衛にならないようにな(笑)
それと、アイツらが薬中だって事を周囲に話すなよ。信頼出来る仲間になら
言ってもいいけど…
向こう側に絶対にバレちゃ駄目だ。
元締めが逃げちまう。有坂たちのグループだけが捕まっても、初犯なら執行猶予付いて拘置所に入って20日間くらいで
すぐに戻ってきちゃうからな。
そうなると全てがパーだ。
わかったな?とにかくその時が来るまで待て。向こうもお前たちとやり合うには数日で人数集めるのは難しいんじゃないか?今日ボコられた奴の怪我の回復も待つだろうし…
早くて1週間くらいはかかるハズだ。
出来るだけ急がせるから
その時を今はグッと堪えて待つんだ。
お前らのおかげであの暴力団の麻薬が
どこに流れてるか大体把握できたからな!絶対無駄にはしないから…
ミカはその時が来たらすぐ俺に連絡しろよ!それと、礼二。
ミカの事は任せた(笑)」



「明夫くん、ありがとう。
私にも役割をくれて(笑)」


と、ミカは吹っ切れたように
笑顔で言うと


俺らも明夫くんの言葉に黙って頷いた