「氷室さん、

久しぶりです」


若手アイドル、秋沢菜穂のマネージャー、柴田が立っている。


銀縁の眼鏡をかけ、一見柔和で人当たりがいいが、自分の主張は一歩たりとも譲歩しないタイプだ。


それ位でないと、この世界じゃ、やって行けない。