黒蝶-闇の中の少女-


バスでも良かったんだけど。


色々と事情が、ね

私、黒澤 優月-クロサワ ユヅキ-


いま身を隠しているものでして。

見つかると面倒なのです。


何から隠れてるかと言うと

『黒蝶』

黒蝶っていうのは私がおさめてる組の名前で。

私はその総長なんだけど。

幹部たちに黙って失踪した上に

死んだ疑惑を浮上させておいた。


そんなんで幹部たちが探すのを諦めるとは思えないけど。


怒られるのは目に見えている。


「はぁ~…」


そんなことを考えてため息が溢れる


しょうがなかったんだ、みんなに合わせる顔がなかった。


だから…


もうやめよう、この事を考えるのはやめよう。


気付けばもう校門前だ、


「汚い……」


校門の柵にはガムや落書き、それにサビだらけだ。


「汚すぎる…」



玄関で靴を履き替えて


自分のクラスの教室に向かう。

1-S…1-S…

あった、2階廊下の1番端にある教室だ