そのあと授業を受けて

って言っても私だけだ。ちゃんと受けてたのは


-昼休み-


屋上、行かなきゃ。


2階から屋上…5階まで上がらなくちゃいけない。

「まだなまってないか」

黒蝶から隠れて3ヶ月だけど体力は変わらないみたい。

屋上のドアを開ける

「………」

なに、ここ

そこにはこの学校に似合わないほど綺麗な屋上。

毎日来たくなる。空気も景色も綺麗。

しばらく入り口から眺めていると

後ろから

「おい、邪魔だ。」

「あ…すいません」

頭を上げて相手の顔を確かめる

この人同じクラスの……

「一丸 零士、だよ」

「え?」

また、後ろから声が聞こえて振り返ると

薫くんがいた

「いま優月ちゃんを邪魔者扱いしたのは、『いちまる れいじ』だよ」

「れい…じ………あ、白龍の」

言った後に後悔した

「え、優月ちゃん知ってるの?僕らのこと」

白龍っていうのは黒蝶と全国1位2位を争う組だ。

知らないはずがない。ちなみにここ数年は黒蝶が1位だ

って言うか

「僕…たち??」