黒蝶-闇の中の少女-

「ありがとう…薫くん」


「ううん、大丈夫だった?」


「うん、大丈夫」


私がそう言うと薫くんはただ頷いて自分の席に戻って行った

久しぶりにこんな感情をおもてに出した。

まだ心臓の動きがはやい

恐怖で鳥肌もたってきた。

ドンッ

横で音がして、咲良が帰ってきたのかと思ったが

「優月ちゃん、僕が隣でいいよね?
隣がいいんだ、ここの彼には僕の席だったとこに行ってもらうね」

「え…でも」

ここで断って退くような人じゃないか。

「うん、ありがとう」

「これからよろしくね?」

「うん」