「そろそろ時間だ」
──── am.10:00
この落ち着いたコーヒー店で、何かが起こるらしい。
ーーガタン
と、ドアの開く音がした。
……今来た人がなにか関係してるのか、わからなかったけど
瀬戸内くんが目を光らせたから、きっとそうなのだと感じた。
……誰だろう。……なんだろう。
サプライズかな?なんかドキドキする。
美味しいオレンジジュースを飲みながら、どこか胸を躍らせていた。
だけど、
その人の顔を見たら、
今度は違う意味で胸のあたりがザワザワし出した。
……悠、とさゆちゃん。
何でここにいるの。
何で一緒にいるの。

