髪は、ふわりと揺れて、音が止むと同時に静かになった。 それから後ろから、ギュッと抱きしめられて。 「今日はずっと、こうしてたかったのに、知奈がいきなりどっか行くから」 「──っ、」 「もう、頼むからここにいてよ」 ……やられた。わたしは顔を赤くする。 あまりにもストレートな彼の甘え方は、とても可愛くてでも心臓がくすぐったくて。 もうどうしようもないくらい恥ずかしかったので、下を向いた。 なにもう、本当、急にそういうこと言うの、やめてくれないかな。