するとそんなわたしとは裏腹に、彼は仏頂面のまま、黙ってわたしのドライヤーを取った。 「……え、なに、どうしたの」 「いいから貸せ、俺がやる」 ・・・ 終始無言の、彼は、わたしの髪を、乾かしてくれている。 その手は、体全体から漂っているどす黒いオーラとはうって変わって、とても優しかった。 言葉と態度が、ちぐはぐしている。 「……なに怒ってるの?ごめんね、教えて」