冷酷男子の溺愛









・・・


少しだけ思い返してみたが、わたしは、シャワーを浴びただけなのである。


まあ、綺麗に話を畳んで、席を立った時、ガタン、と机を揺らしてしまって。


飲み干したはずのココアをひっくり返してしまうという初歩的なミスは犯したけど。



でも自分のミスを潔く認めたし深く反省してひたすら平謝りをしたし


そして何より、「ダサすぎ」とあざ笑う彼から精神的苦痛も受けたのである。


たとえ、わたしが悪いとしても、もう十分じゃないか。



わたしがシャワーを浴びたことが許せないのか、それともココアをこぼされたことが気にくわないのかはわからんが。


彼はなぜか、不機嫌だった。