冷酷男子の溺愛










「おい、待て小娘」


突然、隣から声がかかった。

とても綺麗に話を畳もうとしてたのに、悪魔の声がかかって遮られた。最低である。



「なんなのよ」

「まだ、終わらせねえよ」



さっきまでのホワホワした空気なんて微塵も感じさせず


彼はココアの入ったウサギのマグカップを片手に、眉間にしわを寄せている。



「……」


そんなイライラされても知らないし、困るから。

わたしはそんな彼を軽く無視して、ブォーンと、豪快にドライヤーの音を鳴り響かせた。





「なんでドライヤーなんかするんだよ」

「シャワーを浴びたからでしょ」



もう、なんなの。

彼はあまりにも不機嫌だった。