冷酷男子の溺愛





目を覚ますと、先生が傷だらけのわたしをぎゅっと抱きしめてくれていた。


開きにくくなってしまった目をかろうじて開けて辺りを見渡すと、白くボヤッとした世界が広がっていた。



「……」


その見えにくい世界のなかで、わたしは懸命にいつも一緒に遊んでいた仲の良い女の子を探した。


特徴的なポニーテールが印象的で、どうにか見つけた。


その子の方を見るとバチっと視線が合って、わたしは必死に笑って見せた。


大丈夫だよ、って言いたかったから。

殴られて、痛いけど、心配するほどじゃないよって、言いたかったから。



だけど、彼女には、目を逸らされた。

わたしには関係ないよ、って顔をされた。




「……」


そんなわけない、って思ったから、今度はいつも隣でおやつを食べる女の子の方を見た。


……その子とも、しっかりと目は合っていたはずなのに、わたしが見えていないのだろうか。



わたしを指差して、「先生、でも知奈ちゃんが悪いんだよ、知奈ちゃんが変なこと言うからみんなが怒ったんだよ」って言っていた。




「……」

まわりにいる、みんなを見た。

助けて、っていう思いで見たけれど、誰一人として目が合わせてはくれない。



みんな、わたしが悪いって言うんだ。