冷酷男子の溺愛







わたしは、がむしゃらに自転車を漕いで学校へと向かう。


まるで、キミのもとへと引き寄せられるように。





「……お、おはよう」



もう、怖いものなんて、なかった。




大切な人に後押しされて、不器用すぎる彼の気持ちを知ってしまって

おそれるものなんて、何もなかった。




普段は気にする、「周りの目」なんて、どうでもよかったんだ。




「……」

人混みをかき分けて。


一番遠くにある、キミのクラスへと行く。





────そして、たくさんの人の視線を浴びながら。





気だるそうに、ふて寝をしている、無愛想なキミの元へとたどり着いた。







「────」







キミは心底驚いたように、目を見開いていた。