冷酷男子の溺愛





「……知奈今日こそ水やりさぼったら怒るから」



強いて変わったことをあげるならば。




「ちぇっ、仕事がないことだけが取り柄だった環境委員会の名が廃るぜ」


「まったくだ、水やりなんかクソ食らえだぜ」




ともに笑い。




「でも、また説教食らうことだけは嫌だからな」

「……くっ、わたしも同感だ」



ともに怒られるなかで。






「もういい、来年は絶対委員会なんかやんない」




雅稀の自然な姿を見られるようになったこと。




嬉しいときは笑い、悲しいときは泣く。



素直といえば素直だったけど、我慢することに慣れ過ぎていた雅稀は、気持ちと表情に微妙なズレがあった。



でも、今ではちゃんと一致していて。






────嬉しい。


彼の表情が次々と変わるのは新鮮で、そんな姿を見せてもらえて。嬉しい。