冷酷男子の溺愛





────色恋沙汰があって、また元通り友達になるなんて、あり得ないと思ってた。


ついさっきまで、そんな人の気が知れないと本気で思ってた。




──── チャイムが鳴り響く。



「やばい、委員会気づいたら終わっちゃったね」

「ま、いいでしょ、こんなの誰も聞いてないって」



不思議。

雅稀が相手だと、さっきまでの気持ちが180度変わってしまうみたい。




「腹へったよ、俺」


机にふせる、彼。


「本当、それ。わたしなんか、昨日の夜なにも喉が通らなかった……って別にその事情は雅稀には関係ないからね」


苦し紛れに、言い訳するわたし。



「ま、知奈が俺のこと大切に思ってることくらいわかってるから、もうちゃんと食べなよ」


「だから!!雅稀は関係ないってば!」


「はいはい」






────いつもの、安心する、距離感。