あまりにも、彼が優しく言うもんだから、時間がゆっくりと流れているような気になる。
「え」
驚いて、驚いて、驚いて。
それからちょっぴりドキッとして。
切なくて、いたたまれなくなった。
でも、彼は、こんな時でも、やっぱり優しいんだ。
「そんな顔しないで。っていうか、知奈がまだあの人のこと好きってことくらい、わかるし」
「本当は、瞬殺されるのを覚悟してたんだけど、俺案外いけるかもね」
わたしのなかの罪悪感を取り除くかのように、キミはまたいつものように、笑う────
好きだよ、本当に。
でも、この好きは────違うの。
………ち、がうんだ。

