冷酷男子の溺愛





むむむ、無理無理無理。

だって、この気まずさを経験しておいて、平静を装うんでしょ?



本当、あり得ないってば。



なーいないない。

仲良くなんて、できないよ。





「……知奈、あのさ」




─────ま、さ、か、の、きたぁああ


わたしが、一度告白された人とはもう仲良くできないと言い切った刹那。

話しかけてきた、彼。



え、どうしよう、どうしよう。

わたしちゃんと言った方がいいかしら。


ごめんね、付き合えないってちゃんと言った方がいいのかしら、いや、ちゃんと言うべきだよね、うん。



「……」


で、でも、今のこの状況で?

時計の秒針の音まで聞こえちゃうくらいシラケてるこの委員会で?わたし言っちゃう?





「……」


うーん、それはあまりにも無神経なんじゃないかなあ。



いくらこの先、話す機会がなくなるからってさすがに今言うのは鬼畜だろうね、きっと。