冷酷男子の溺愛






──── チャイムが鳴り響く。


空を見上げると、とても澄んでいて。

まるで軽くなっていったわたしの気持ちのようだった。



「……ナミ、ゆっちゃん」

「ん?」


「わたし、もう少しだけ、頑張ってみたいな。

瀬戸内くんを好きな気持ちに、変わりはないから」



もう少しで、いいんだ。自分の気持ちに嘘だけはつきたくないから、好きな気持ちを誤魔化したくないから。



もう少しだけ、がんばってみようと思う。





わたしが、そう口にすると、ふたりは優しく微笑んでいた。