「好きな人が出来て……自分の気持ちを伝えられるって、すごく勇気のいることだし、同じくらい素敵なことだと思うんだ」
ゆっちゃんは、まっすぐわたしの目を見て、話し始めた。
「あたしは、本当バスケ一筋で好きな人なんて出来ないし、ナミはやたらとダメ男ばかり寄ってくるじゃん?」
「……うん」
「だから、本気で恋してる知奈は、あたしたちから見てもすごいな、って思うよ」
「……」
「知奈は、がんばったんだよ」
ゆっちゃんの言葉は、大人びているわけでもないし、特別なことを言っているわけでもない。
だけど、同じ目線から、わたしの気持ちを理解しようとしてくれるから、心にスッと入り込んでくる。
どうにかして、わたしを元気づけようとしてくれてるみたいで。
その心遣いが、やたらと嬉しかった。

