冷酷男子の溺愛





「……がんばったね」

「うんうん、本当がんばったね、知奈」


ふたりは、自分で勝手に告白して、フラれてへこんで、話せなくなったことに不満を抱いている我が蓋極まりないわたしに、優しく声をかけてくれた。



何で。どうして、そんなに優しいの。


付き合えるなら付き合いたくて、付き合えないなら今まで通り接してほしい。


フラれて、気まずくなって話が出来なくなることが嫌だなんて、自己中心的にもほどがあるのに。


どうしてそんなに優しくしてくれるの。




「……あーもう、知奈ったら泣かないの」


「だって……」



ふたりのあたたかさが、無性に心にしみたから。