冷酷男子の溺愛




「……」


最近のわたし、何だか乙女で気持ち悪い。誰か助けて、本気で。


もし、これで女性ホルモンが大量に分泌でもされてこれ以上丸みを帯びたらどうしよう。

笑っておもてを歩けない。ぶつぶつ……



「……どうした」




────彼の神妙な一言で、ハッと我にかえった。



馬鹿か、わたしは。今はホルモンバランスの話なんてしてる場合じゃない。


この高鳴る鼓動と、きっと自身から放出されてるであろう、ピンクピンクしいオーラをどうにかしないと。



わたしはもがき苦しんだ。