冷酷男子の溺愛




「さ、ぼっちゃおうかな」



あの日以来、わたしは変わった。

夜遊びはしなくなったし、授業もちゃんとノートをとるようにもなった。


おはようとか、おやすみ、とか本来は当たり前の、でも今まではできてなかったことが出来るようになった。



でも、それと引き換えに、辛い、疲れた、悲しい、苦しい


そういった自分の気持ちを素直にあらわすことができなくなった。




「……たまには、どっか行くか」

「……うん、行こっかな」



最近、ドタバタしてて、ゆっくり休まる暇もなかったし


いきなり拓ちゃんの夢を見たから、情緒不安定にでもなったのかな。



「じゃあこっそり家に戻ってどっか行くぞ」

「うん」


お父さん、お母さん、ごめんなさい。


今日は学校サボります。