「園原ぁー!」

クラスの男子と女子が綾翔を囲む。

「何部に入る予定なの?」

「まだ決めてないけど…文化部かな」

「えー!!そうなの?」

「園原、運動部っぽいのにな!!」

「中学の頃はバスケ部だった」

「やっぱり!似合うー♡」


ちっ、ハート飛ばしながら喋るなよ…!

イライラしながら会話を盗み聞きしようと群れの近くに行く。

するとある男子が私に気づいた。

「あっ、木原!幼馴染なんだろー?なんか挨拶しろよー!」

この状況でかよ!!

無茶ぶりにも程があるわ!