昼過ぎ、おじいさんはいつもの優しい笑顔で来店してくれた



『いらっしゃいー』


「おじいさん、いらっしゃい!」

「おぉ、美雨ちゃん!こんにちわ!元気にしとったか?」


おじいさんとは、いつもこの会話から始まる

席に案内しながら


「うん!元気にしてたよ!」

「そぉかそぉか!kよかった!先週はあんまり顔色が良くなくて元気もなさそうで心配だったんじゃよ…」



えっ…。。


先週は…


叔父さんと叔母さんのご機嫌を損ねちゃって…


















…殴られた日だ…






叔父さんは、お酒を飲むと人が変わる
温厚で優しそうな人だが、お酒を飲むと、暴力を振るうようになる。

叔母さんもそれを見て見ぬフリをする


その性で、私の体は痣だらけだった…



殴られ、体が痛む中でも店の手伝いはさせられたため、顔色が良くなかったのだろう



私はおじいさんが私をそこまで見てくれてるということを知って胸が熱くなり、涙をグッとこらえた



「ふふ、おじいさん、ありがとう。でも、私は大丈夫よ!」


強くならなきゃ

おじいさんみたいに、私をちゃんと見てくれる人がいるんだから


そう強く思い、私はおじいさんの優しい顔を見て、強く笑った




「おじいさんも、今日はなんだか疲れてるみたい…?大丈夫?」

「あぁ、わしは大したことないぞ!!ちょっと仕事がのぉ…」

「えっ!!仕事?おじいさん、おじいさんなのに?」


あれ?なんか言葉おかしい?!


「なぁー!美雨ちゃんも言うのぉ!わしはまだまだだぞ!まだまだ頑張れるぞ!こんなに元気なんじゃからな!!」


拗ねたようにそう言い、元気なことをアピールしたいのか、ラジオ体操的なものをやり始めた


私は可笑しくって可笑しくって、ずっと笑っていた