!!

まじか

なにこれどんな運命だよ

とりあえずずぶ濡れなあいつをかさで覆う

「おい、またこんなとこでなにしてる」

ゆっくりとあいつが顔をあげる

ぼーっとしていて何を考えているのかわからない

というか


目に力がない

こんなになるまでいったいなにがあったというんだ…

「おい、大丈夫か」

と言おうしたとき

「もお、やだ…」

あいつは限界がきたのか泣きだした


その姿がこの前みた笑みとはかけはなれていて

あんなに優しく笑えるやつが

いまこんなにも苦しんでる

そうおもうとほおっておけなかった

そして俺は気づいたらあいつの手を引いていた