その日の夜、帰ってきた私は

凌也の部屋にいた

今、ベットの上なんだけど

凌也に後ろから抱きしめられていて

もうべったりで、はなしてくれない

嬉しいんだけどね

けどさっきからなにも言わない

やっぱり気にしてるのかな?

「ねぇ、凌也」

「ん?」

「私ね病室でねてるとき夢をみたんだ
 暗いて怖いところから
 みんなが助けてくれる夢」

私は病室でみた夢の話をする

「手をひいてくれたのはあなただった」

あれは、まさに私の人生を表した夢

あの夜、あなたに出会ったとき

私の世界は変わった