side 凌也

「おいっ、星花っ」

星花は気を失った

同時に涙がこぼれおちる

そして手にぬるっとした感触

「血?」

はっ?

星花の背中を見ると切り傷があった

「なんで…
 おいっ、車まわせ!
 星花がけがしてる!」

うそだろ

体が熱いっ

怪我のせいか!

くそっ!

俺は星花ひとりを守れねぇのかよ!

守ってやるなんて言っといて