「もしもーし?」 『…おつかれさま。』 「ねー、久々! の割には元気なくない? どったのー?」 『いやー… 俺、多分仕事辞めるわ。』 「…え!? なんかあったの!?」 『…四月からそっち異動なった。 転職活動始めるわ。 いなくなったら、よろしく。 がんばってくれよ、山本。』 ーブチっ 一方的に切られた電話。 あからさまに機嫌の悪い佐藤くん。 放心状態のあたし。