「遅くなってごめん」 しゃがんでうずくまる私を 空は背中を撫でながら囁いた。 「ううん。空は何も悪くない。 来てくれて本当にありがとう」 私は空に心配かけないように 笑顔を見せる。 でも体が痛くて上手く笑えなかった。 「なんで美咲がここまで やられなきゃなんないの」 空は私の血がついた唇を袖で拭いてくれる 空の手は震えていた。 「とりあえずベッド行こっか」