「これ美咲!!?!!」







朝、教室に入ると
麻央が雑誌を持って飛び込んできた。




で、私がその麻央が指差すところに
視点を動かした瞬間ー…







「はあああああ????!!!」







な、なんで雑誌の表紙なんて…!!






聞いてない!!!!






「あんた、いつの間に
 モデルデビューしちゃったの?!」



「ちがうよ!あ、でもそっかー…
 なんか急に頼まれてね、
 でもすごく楽しかったから
 ほんとにモデルになろうと思うの」




「お!!なんかうれしいなー!♪
 友達がモデルなんて…♡」




「そんな自慢できるものじゃないよ!」






てか、今日登校するときも
学校に入った時も凄い視線感じると
思ったら、、





これだったかー。







「てゆか、美咲ってさ!!」






バン!!!!!!







麻央がページを捲りながら
なにか話そうとしてるときに




凄い音を立てて乱暴に
教室のドアが開かれた。







見るとそれはなんと空。






「そ、空?!おはよっどうしたの?」




私が駆け寄ると空は
雑誌を私の胸の前に突きつけた。





怖い顔をした空から
雑誌へと視線をスライドさせる








そこには








「あ…」


「これどうゆうことだよ。」







そこには親しそうに笑ってる
私と蝶野 瀧が。











そうだった。




私、この人と…









「美咲?…なんで黙ってたの?」




「ちが、別に黙ってたわけじゃ…」






いや、実際黙ってました…




だって空、怒ると思ってたから…


でも黙ってたほうが
もっと怒るに決まってるよね。







「ごめんなさい!
 柊くんとかから、空に
 蝶野 瀧の話題は振るなって
 言われてたから…」






空はしばらく黙って
私の目を見つめてて、




そして



「あ、そ…うなんだ。」






空はそう言って目を泳がせて私に
雑誌を押し付けた後、よろよろと
席に座った。








はあ…



私、足…ふるえてる




だってあんなに怒った顔をした
空を初めて見たから。






「美咲?大丈夫?」




「ま、麻央…
 だ…いじょうぶ」




そうとう蝶野 瀧のことが
嫌いなんだな。