「彼氏できないとか言う割にはチャラいとか文句付けるのね。」
クスクス笑いながら愛里沙が言う。

「う、うるさいなー。」

大体、私が文句をつけているのではない。後々チャラい人達が文句をつけてくるに決まっているのだ。私はその予防線を張っているに過ぎない。

「ま、いーわ。考えといてね。運動音痴だからとかは、ないから…ね?」
そう言って愛里沙は立ち去った。

どうやら彼女はなかなか強引な性格らしい。まあ、そこが可愛いとも言える。

愛里沙は男に不自由しなさそうだよね。てか本人自体さっぱりしてるからあんまりこだわらなさそうだけど。
愛里沙が彼氏にデレデレとか想像できない。むしろしてたら怖すぎる。そこらへんのホラー映画よりもよっぽど怖い。

なんて、だいぶ失礼な方向に曲がってしまった思考を愛里沙の言葉で引き戻す。


…部活かぁ…

どうしようかな。