なのに何故だ。

早速仲良くなったらしい人達は集団で帰り始めた。

かく言う私は…ぼっち。

なんだ?これは一体何の差だ?
世の中少し不公平すぎやしないか?

そんなことを独り悶々と考えていると、

「莉珠、じゃねー。」

「あ、うん。ばいばい。」

そう言って立ち去る彼女は何を隠そう、今日一番の収穫、お、と、も、だ、ち♡

いやぁー、私だってやればできるんですよ?隣の子に声かけるくらいちょろいもんですよー。

これでぼっち回避だね!やったね!明るい未来が待ってるよ!

そんなことを考えながら、私も教室を後にした。


こうして初日は無事終了したのである。