担任先生の長かった説教も終わり、これから体育館に向かった。

が、長いのでカット。

適当に済ませて帰ってきた。

今は待ちに待った自己紹介の時間である。

クラスの人の自己紹介を半分ほど聞きながら、何て言おうか考えていた。

「矢吹さん、どうぞ。」
担任先生の声でおもむろに席から立ち上がる。

「矢吹 莉珠(やぶき りず)です。えっとー、人見知りなんでどんどん話しかけてくださーい。」
へらっと笑って言う。

ぱらぱらと拍手の音が聞こえ、席に座る。
終わった…長かった…。
人一倍緊張の汗を流した気さえする。

中学の時、人見知りな私はあまり仲のいい友達がいなかった。ぼっちではない。決してぼっちではない。大切な事なのでもう一度言うがぼっちではない。

そして私は、高校では、"目指せっ☆友達100人!私はみんなのアイドル!!計画"を内密に進めていた。
そして、一番大事なのは第一印象だと悟ったため、今に至る。