真夏の高校生探偵記


 -金剛会館

 「ふぅ…少し疲れたな。休もう」

 会館の目の前には金剛公園がある。

 俺はベンチで休むことにした。

 「まったく、8月入ってないのに何でこんなに暑いんだ…」

 7月30日…夏休み初日 俺の退屈な1ヵ月が始まる。

 「どうせ、誰とも遊ばないし、ゆっくり課題おわして寝るか」

 夏休みの目標を決め、ベンチから立ち上がった時…

 会館から何者かが走り去っていった。

 「だれだ?こんな朝早くから…」

 俺は何も気にしないで会館の方へ歩いて行った。

 朝の会館は誰もいなく静かだった。

 「なんだ、誰もいないのか、帰るか」

 帰ろうとしたとき、俺は足元に赤いモノが付いたナイフが落ちていた…。

 「なんだ、これ?」

 俺は手に取って見てしまった。

 「うわっ!…血だっ…!」

 血の付いたナイフを片手に俺は開館の中に入って行った。

 そこには金剛町の町長である金剛善三郎が血を流し倒れていた。

 「し、死体だっ!」

 俺は見て見ぬふりをしてその場から立ち去ろうとした。

 「きゃーっ!」

 女の人が叫ぶ声が聞こえた…

 「さ、殺人よ!だ、誰か!」

 俺は頭の中が真っ白になっていくのがわかった。