真夏の高校生探偵記


 
 -金剛町パチンコ店『ゴールドメッキ』

 「そんなら、たやいまよりパチンコ対決を始めます!ルールは獲得玉数が2500までたまれば勝ちどす!話、かわるけど、持ち玉がになればほんで敗北します。制限時間は50分としまひょか…」

 「いいか?…最初の持ち球は1500玉。簡単にパチンコの説明をすると。このハンドルを調節して玉を出す。強さはこのハンドルで調整してくれ。玉がこの画面の下にある穴に入ればルーレットスタートだ」

 瞬の説明に清二はうなずきながら聞く。

 「それで、まぁ、3つの図柄をそろえるわけだが…奇数の図柄は確率変動…確変の事で次回大当たりの確率が当たりやすくなるってこと…」

 清二は聞きなれない単語もあったが、それでも耳を傾けた。

 「通常あたりと違って確変はあたりが出やすいってことだな。それに、確変は通常の当たりが出るまで続くから、永遠に確変の当たりが出続ければ無敵ってわけだな。まぁ、そんなうまくはいかないが」

 「まずは、玉を入れて図柄をそろえてから…や」

 「とりあえずはわかったか?」

 「はぁ…なんとなくですが」

 「そんなら、始めまひょ!第1回!秋間杯ゴールドメッキ『オータムカップ』開始どす!」

 美月の掛け声が合図となり瞬は早速ハンドルを回し始めた。

 「よし、やろう」

 清二もハンドルを回した。

 「(…素人の割には目が鋭かった…な。油断はできないかもしれないな…)」

 瞬は心の中でそう思っていた。

 …開始から25分が経った頃

 「瞬はんの獲得玉数は1300玉。清二君の獲得玉数は800玉どす…瞬はんが一歩リードというところどすなぁ。まやまや、清二君もチャンスはありますよ!」

 「(…25分か…初心者で800玉か…中々じゃないか?気のせいか…さぁ、ラストスパートここで負けるわけにはいかない…な)」

 瞬が気合いを入れた瞬間だった。

 観客の一人が声を上げた。

 「あ!…『DREAMRS』じゃないか?」

 3年前に解散した有名アイドルグループの名前をだした。

 「(…!『DREAMRS』だと…)」

 瞬は少し焦った。

 「チッ…!」

 「来た!…あ、当たった!確変ってやつかな!」

 清二は確変当たりを引いた。

 「清二君が大当たりを引おいやしたみたおす!おっと、獲得玉数が一気に上がっていきますね!」

 そして残り20分を残して…

 「そこまでどす!勝者は…」

 美月は勝者の名前を挙げた

 「勝者は、清二君どす!」

 『金剛の貴公子』を高校生の清二が打ち破ったのだった。

 「…ま、まさかね」

 「勝ちましたよ。ちゃんと、話聞いてくれるんですよね?」

 「仕方ない…。美月ちゃん。2Fのあの部屋あいてる?」

 「空いてます。案内しますね」

 清二は瞬と共に美月に案内された部屋へと向かった。

 その道中で…

 「瞬はん、いったいどないしたんです?」

 「彼の実力…そういうことさ」

 「負けたとこ初めて見た気がします」

 「…ずっと勝っていたわけじゃない。負けたことなんて何回もある」

 「……今回は運が悪かったんですね」

 「そうかもね」

 瞬と美月は話していた。

 「(…いや、でも瞬は『DREAMRS』の話が出た途端焦ってハンドルを余計に回していた気がする…強すぎて穴に入らなかったのかも…しれない)」

 清二はそう推理していた。

 果たして、瞬はいったい何を話すのか…

 第2章「高校生パチプロ誕生」へ続く。