「大文字 悠里奈」
(だいもんじ ゆりな)

これが悠里奈の名前。

みんなによく『大文字』と言う名字は珍しいと、言っている。


悠里奈は中学生になって、恋をした。

初恋じゃない。


18人目の恋。

悠里奈は、バスケ部に入った。

そのスキな人も…バスケ部…。


名前は「岩崎 悠哉」。    (いわさき ゆうや)
中学2年生の先パイ…。


この恋は全く進展しない恋。

話す機会がない。

学年が違う事から、もう…終わってる。


そんな時。

悠里奈……最近、避けられてる……?


何度か確認。

……やっぱりそうだ…。


悠里奈は落ち込んだ。

……そして……















―決意した―


先パイと少し距離を置こう。

引き作戦だ。




それ以来、悠里奈はすれ違っても見ない。

意識してるけど…してないような感じを演じる。


まるで…避けているみたい…。

すぐに終わりそうな恋だけど……悠里奈は…頑張る。

もう何にも進展はない。


こうなると、悠里奈は誰か他の男子を意識するようになる。

そんな経験はよくあった。


そして、今回も。



まだ気になる方としているけども………。


名前は「林河 徹」。
(りんが とおる)

席替えをして隣の席になった。

最初は全然話さなかったが、馴れていき仲良くなった。